生産地リレー

小学生の社会を子供と一緒に勉強しています。
葉物野菜の生産地について、各地で生産方法(露地栽培、促成栽培、高原栽培、近郊農業)を変えることで他と生産時期をずらし、生産者はより高い値段で売ることができ、消費者側は一年中スーパーで手に入るという概念を勉強しました。「生産地リレー」というそうです。
このブログの名前にもなっていますが、私は果物が好きで、栄養面で問題が無ければフルーツばっかり食べていたいなあと昔から思っています。一番好きなのは桃なのですが、桃って保存が難しく傷みやすい果物なので、旬しか食べられないですよね。生産地と品種によって多少、スーパーに出回る時期に違いはあるものの、夏周辺以外では生で食べられません。
国内で生産地リレー、葉物野菜のように桃だって生産地リレーがあれば良いけど、国内では困難です。
外国からの輸入品も、傷みやすい桃は一般的ではありません。
そこで桃の旬の土地を追いかけて消費者側が移動する、「消費者リレー」をやったら年中桃が食べられるのではないか?と思いつきGeminiさんに桃の消費者リレーを実行するにはどこが適切であるか、考察してもらいました。
「桃を追いかける旅」年間スケジュール案
桃の旬は基本的に「夏」です。地球の季節を追いかけながら移動します。
| 月 | 滞在国・地域 | 理由・特徴 | コストと安全性 |
|---|---|---|---|
| 6月〜9月 | 日本 (国内移動) | 世界最高品質。九州→関西→山梨・福島→長野→北東北・北海道と北上・高地へ移動。 | ◎ 最適 移動費なし、品質・安全最高。 |
| 10月 | 中国 (北部) または 日本 (晩生種) | 日本の極晩生種(「冬桃がたり」等)で粘るか、桃の原産地である中国の「冬桃」を狙う。 | ○ 普通 中国は近場だが、農薬基準等の安心感なら日本残留が吉。 |
| 11月 | (端境期・移動月) | 北半球終了、南半球開始直前。最も生食が困難な月。早生のオーストラリアへ移動開始。 | △ 困難 世界的に品薄。移動コスト発生。 |
| 12月〜2月 | オーストラリア または ニュージーランド | 真夏を迎える南半球へ。特にオーストラリアは日本との時差も少なく、高品質な桃(白桃・黄桃)がある。 | ○ 良 航空券は高いが、治安・衛生・品質は非常に高い。 |
| 3月 | チリ | 南半球の晩生種。チリは南半球最大の果物輸出国。 | △ 遠い 移動費・時間はかかるが、物価は豪州より安め。 |
| 4月 | タイ または ベトナム | この時期、中国南部や北半球の極早生が出回るが、東南アジアの山岳部や輸入ハブで食べるのが現実的。 | ○ 安価 滞在費が安い。衛生面は注意が必要。 |
| 5月 | スペイン または アメリカ(CA州) | 欧米の早生種スタート。特にスペインの「パラグワイヨ(平たい桃)」は絶品。 | ○ 良 移動費はかかるが、観光と兼ねれば満足度高。 |
詳細解説:なぜこのルートなのか?
1. 6月〜10月:日本(最強の桃源郷)
まず、日本から動く必要はありません。 日本の桃(特に白桃系)の糖度と食感の繊細さは世界一と言っても過言ではなく、海外に出ると逆に「硬い」「甘くない」と感じることが多いでしょう。
- 戦略: 6月は山梨や和歌山の早生種、7-8月は福島・長野の主力品種、9-10月は北日本や「西王母」などの晩生種を食べ繋ぎます。
2. 11月〜3月:南半球(オーストラリア・チリ)
日本の冬、桃を求めるなら赤道を超えなければなりません。
- オーストラリア/NZ (12月-2月):
- 安全性: ◎(非常に良い)
- コスト: △(物価・航空券が高い)
- 選定理由: 日本人の味覚に合う品種改良が進んでおり、ストーンフルーツ(核果類)の栽培が盛んです。ネクタリンやピーチがスーパーに山積みになります。
- チリ (3月):
- 安全性: ○(比較的安定しているが場所による)
- コスト: ○(移動は高いが、滞在費は抑えられる)
- 選定理由: 北半球向けの輸出大国であり、季節の終わり(晩生種)まで豊富に生産しています。
3. 4月〜5月:北半球の早出し地域(中国・東南アジア・欧州)
ここが最も難しい「端境期(はざかいき)」です。
- 4月: 中国(雲南省など南部)では極早生の桃が出始めますが、個人旅行でのアクセスや安全性を考えると、流通拠点である**タイ(バンコク)**などで、中国産や北半球の走り(はしり)の桃を食べるのが「コスト・安全」のバランスが良いでしょう。
- 5月: スペインをおすすめします。ヨーロッパは日本より春の果物の出回りが早く、特に平たい桃(蟠桃)が安価で大量に出回ります。治安(スリ等)に気をつければ、衛生面も問題ありません。
結論
コストと安全性を最優先し、かつ「日本人の口に合う美味しい桃」を求めるなら、以下の3拠点生活が現実的です。
- 夏秋(6月〜10月):日本(世界一美味しいので動かない)
- 冬(12月〜2月):オーストラリア(時差がなく、安全で高品質)
- 春(4月〜5月):スペイン(早生種の宝庫、安くて美味)
この「3カ国リレー」であれば、11月と3月の移動・調整期間を除き、ほぼ一年中、安全かつ高水準な桃ライフを送ることができると考えられます。
桃のための3拠点生活


なんて現実味のない美味しそうな生活でしょうか。でも上記の結論の中で、冬にオーストラリアに行けば時差もなく桃が旬で高品質という情報、これは有益情報です。
暇な年末年始にオーストラリアへ行けという暗示なのではないかと思えてきますね。来年の年末年始はニュージーランドかオーストラリアへ行くのはどうでしょうか。
日本で生産される桃の品質は最高品質なんですね。おいしい桃が沢山食べられる国に暮らすことができて幸せです。
小学生の子供にこのGeminiさんの「桃を追いかける旅」案について感想を聞いたところ、
「夏の間は美味しい桃を沢山日本で食べて、ほかの季節は他のおいしい果物を食べてそれで良しにするのが良いんじゃない?」という大変冷静なご意見を頂きました。


