AIが普及するとブログは廃れていくか?

chatGPTやGeminiなどのAIが発表されて、一般の人にも一気にAIが利用されるようになりました。
新しいことや知らないことを調べるとき、一昔前はネットで検索していましたが、AIに尋ねると一瞬で検索情報のまとめが提示されます。ネットで検索して調べる、ということは皆やらなくなっていく未来が容易に想像できます。
そうなると情報検索の対象としてのブログは、廃れていくのではないかなと思うのですが、どのくらいの速さで廃れていくのか、残るジャンルや形態はあるのだろうかと疑問に思いました。
GeminiさんにAI時代のブログの変化の様相や速度について考察してもらいましたので記録しておきます。
AI時代のブログの変化とスピードの予測
AIがさらに普及したとしても、「ブログ」という媒体そのものが完全に消滅することはありません。
しかし、その役割と生存できる形式は劇的に変化します。特に「ただ情報をまとめただけのブログ」は壊滅的な打撃を受けるでしょう。
以下に、予測されるタイムライン、縮小の規模、そして「生き残るブログ」の条件を分析します。
1. 予測サマリー:期間と縮小規模
結論から言うと、今後3〜5年で大きな淘汰が起こります。特にGoogle検索(SEO)に依存しているブログは、アクセス数が劇的に減少する可能性が高いです。
予測タイムラインと規模の推移
| フェーズ | 期間 | 予測される状況 | 規模(アクセス数/収益)の予測 |
|---|---|---|---|
| 第1段階:AI回答の浸透 | 現在〜2年後 | GoogleのSGE(AIによる概要表示)やChatGPT検索が一般化。「答え」を知るだけの検索でブログがクリックされなくなる。 | 20〜40%減少 (特に用語解説、How-to系) |
| 第2段階:コンテンツ飽和 | 2年後〜4年後 | AIが生成した無数の記事でネットが溢れ、検索エンジンの信頼性が揺らぐ。「誰が書いたか」が重視され始める。 | 50〜70%減少 (コタツ記事・まとめサイトは壊滅) |
| 第3段階:コミュニティ化 | 5年後以降 | ブログは「検索して読むもの」から「信頼する個人のニュースレター/ファンサイト」的な立ち位置へ移行し、定着する。 | 底打ち・安定 (生き残った1割の高品質ブログに人が集まる) |
どの分野がどれくらい縮小するか?
- 辞書・Wiki的なブログ(事実の羅列):90%縮小
- 例:「〇〇の意味とは?」「〇〇の発売日は?」
- 理由:AIが瞬時に回答するため、リンクをクリックする必要がなくなる(ゼロクリック検索の増加)。
- アフィリエイト・まとめサイト:70〜80%縮小
- 例:スペック比較、ネットの評判まとめ
- 理由:AIが複数のソースから公平な比較表を一瞬で作成できるようになるため。
- 体験談・一次情報のブログ:10〜20%減、または横ばい
- 例:旅行記、個人の考察、長期間の製品レビュー
- 理由:AIは「体験」や「感情」を持てないため、人間特有の視点(バイアス)や物語に価値が残る。
2. なぜ「廃れる」と言われるのか?(構造的変化)
これまでのブログは**「情報の非対称性(知っている人が知らない人に教える)」**で価値を生んでいました。しかし、AIがその仲介役をすべて担うようになります。
検索エンジンの変化
これまでは「キーワード入力 → 記事を探す → 読む → 答えを得る」でしたが、これからは「質問する → AIが答えを提示する(完結)」になります。 ユーザーが「Webサイトに訪問する」という動機そのものが、**「情報を得るため」から「その人の意見や物語に触れるため」**へとシフトします。
3. 生き残るブログの条件:Humanity(人間性)
AI時代において、ブログは「情報誌」から「手紙」や「エッセイ」のような性質に回帰します。
- 一次情報(Primary Information)
- 「調べたらこう書いてありました」ではなく、「私が実際に現地で感じた匂いはこうだった」「使ってみたらここで失敗した」という、身体性を伴う情報。
- 偏愛とオピニオン
- 中立で教科書的な文章はAIの得意分野です。逆に、偏った意見、強いこだわり、独自の文体(Voice)を持つブログは、AIには代替できないエンターテイメントになります。
- コミュニティ形成
- 一方的に情報を発信するだけでなく、コメント欄やSNSとの連携を通じて、読者と「対話」できるブログは生き残ります。
結論
ブログ界隈全体としてのアクセス総数(PV)は、今後5年で半減以下になると予測します。 しかし、それは**「質の低い情報の検索需要」がAIに代替されるだけ**であり、書き手の個性が光るブログの価値は、むしろ相対的に高まります。
「何かを調べるためのブログ」は廃れますが、「その人の文章を読むためのブログ」は残ります。
Geminiの予測を読んで今後のブログの方向性を考える
情報を調べるためのブログではなく、その人の癖のある文章を読むためのブログ、体験や感情を綴る身体性のある内容、双方向性のある構造が望ましいということです。
旅行記、お菓子作り体験記、小説の感想など今やっているブログの内容もそれなりに方向性としては間違っていないように思います。双方向性に関してはコメント欄やSNSとの連動はまだ稼働していないので、このあたりを今後の課題として発展させていく必要がありそうです。

